太陽光発電システムの長期保証について

太陽光発電とか
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太陽光発電はそれなりに儲かるという知識がある方でも、経年劣化による発電効率の低下、屋根の雨漏り、設置業者やメーカーの倒産による長期保証の終了など心配されている方も多いのではないでしょうか。太陽光発電システムの保証は、10年や15年と長期に設定されていますが、システム本体と雨漏りは別の者が行うこととなります。

長期保証のポイントについてわかりやすく簡単にまとめましたのでご覧ください。

太陽光発電システムに関する保証は3種類

太陽光発電システムの保証は大きく分けて3種類存在します。

1.太陽光パネルやパワーコンディショナなどの機器が故障した際、修理・交換するもの

家電量販店で買った電気機器に対するメーカー保証のようなもです。特にパワーコンディショナーを構成する部品は10年程で経年劣化による故障が出てきます。この際メーカーが修理・交換する保証となります。

主なものとして、太陽光パネルやパワーコンディショナー、接続箱、集電箱、電線類などがシステム保証の対象となります。

2.太陽光パネルの出力保証

気候条件や、太陽光パネルを構成するシリコンの品質のバラツキにより、一定期間太陽光パネルを利用すると発電出力は徐々に低下していきます。

某太陽光パネルメーカーを例にすると、10年後に発電量が90%なければ修理・交換しますというのが、太陽光パネルの出力保証になります。

3.施工に関する保証

設置作業に慣れていない作業員による設置により、屋根の雨漏りや架台がガタつくなどの事象が生じ得ます。こうした施工業者が原因の修理は、メーカーではなく施工業者が保証することとなります。施工業者の多くは施工保険に加入しており、万が一施工が要因となる建物への不具合に対し施工業者に対応してもらうものです。

手抜き工事をするような会社は、保険に加入していないこともあり得ますので、業者選びは非常に重要です。

システム保証の落とし穴

太陽光パネルやパワーコンディショナーを作っているメーカーは比較的大規模で優良なところが多いため、倒産リスクはあまり考慮しなくても良いですが、性能が低下したことをどのように発見することができるのか、その原因が何によるものなのか原因を特定することが素人には非常に困難であるということが問題です。

特に発電量の低下に関しては、電気の専門家ですら外見上判別しにくいため余程発電量が低下しない限り確認することもありませんし、気象状況や黄砂、鳥の糞などの外的環境要因と区別することができません。

太陽光パネルの発電が低下する要員の1つとしてセルを構成するシリコンが要因となることがありますので、身近な方で赤外線カメラをお持ちの方がいるようであれば発熱状況により故障個所を特定するという方法もあります。

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まとめ

太陽光発電の保証に関しては、販売窓口の担当者にあらゆるケースを想定し色々と確認することをお勧めします。「分かりません」「保証できません」みたない対応があるようであれば、他社に乗り換えた方が安心です。

損益分岐点を10年以内に収めるには、なるべく多くの太陽光パネルを設置して期待される収入額を増やしながら、なるべく値引きしてくれる業者を選んだり、省エネ機器を導入したりして支出額を減らす努力をしていくのですが、ライフスタイルを大きく変えるような省エネには限界があるため、やはり業者選びが重要なこととなります。

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