住宅用太陽光発電は損益分岐点を10年に設定して初期費用の回収を

太陽光発電とか
Efraimstochter / Pixabay

新幹線などに乗っていると地面設置の太陽光をよく目にするようになりました。線路と国道の間の痩せ細った場所や畑のへりなど、こんなところにも太陽光が?!という場所程太陽光が設置されています。これまで使い道がなかった土地が固定価格買取制度により利用価値のある土地に生まれ変わりましたが、爆発的に増えているには理由があります。平成24年度の制度開始から3年間は設置者の利益に特に配慮して買取価格が設定されたため、太陽光発電ブームが起こったのです。
では、3年経過した平成27年度からの設置は、もう時代遅れなのでしょうか。

自宅の屋根に設置する10kW未満の住宅用太陽光は、設置する屋根の形状や場所(日射条件)、パネルの枚数などによって儲かる方もいれば、20年たっても儲からない方もいます。九州から東海にかけての太平洋側から内陸の地域が日射条件が良いですし、設置枚数も10kWに近ければ近いほど設置コストが下がるため有利に働きます。

よって様々な条件によって、投資回収年数は大きく変わってきますが、儲かるか儲からないかの目安は、初期投資した金額(イニシャルコスト)を10年で回収できるか否かと考えていただくのが良いと思います。

その主な理由として、
・周辺機器のメーカー保証期間は10年間が多いため、補修費用がかかる
・パネルの長期保証を受けるには、メーカーの定期点検を受ける必要があり定期点検費用がかかる
・パネルの劣化に伴う発電効率の低下が見込まれる
・買取期間(国が補償する買取期間)は10年であり、11年目からは電力会社等との相対契約で買取価格が読めない

等の理由があげられます。10年間で費用回収を終わらせ、11年目以降に自己消費しながら電力会社等との相対契約により稼ぎ続けるのが理想となります。

太陽光発電システムの大量導入により、国が買い取り保証している単価も年々下落しています。平成24年度の住宅用太陽光の買取単価は42円/kWhでしたが、平成28年度には30円/kWhを切るという報道まで出ているところです。よって、もう太陽光発電の旬は過ぎたとおもわれがちなのですが、住宅用太陽光の設置はこれからメリットが生じるものと考えています。

その主な理由として、
・買取価格の下落にあわせ、販売店側が10年で費用回収できる価格に見直している(販売価格が下落している)
・設置費用が下がったため、借入れることなく大面積の設置が可能となっている

ことがあげられます。これまでの分析結果を儲かる理由として簡単にまとめますと、
・今も昔も10年で費用回収できる価格で売られているが、
・販売価格が下がったため同じ値段で大容量の太陽光パネルの設置が可能となった
・そのため11年目以降は従来より多くの電気が売ることができるようになった
・結果として20年間でみた収益率が上がった
ということになります。

買い取り単価が下がったと言って後悔している方、実は、10kW未満の太陽光発電は、これからが儲けやすい時代に入っているのです。

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