太陽光発電の総発電量(kWh)

いまや、家電量販店でも太陽光発電を目にする時代となり、例えば、
A社製 4.0kW太陽光システム 特価 140万円
というような数字をご覧になる方も多いのではないでしょうか。

まず、140万円という価格に対して4.0kWが妥当なのかを考えると思いますが、kWって何の単位なのだろう?と疑問に思われる方も少なくないと思います。kWは「キロワット」と読み、1000W(ワット) = 1kW(キロワット)ですが、そもそもW(ワット)がわからないという方、例えば、みなさんの家庭にあるドライヤーのスイッチをご覧下さい。600W(弱)、1200W(強)と表示されていませんでしょうか。kWとは、その電気機器を使用するのに、瞬間的に必要な電力容量のことを示しているのです。

では太陽光発電システムにおけるkWとはどういう意味になるのでしょうか。ドライヤーは瞬間的に消費する電力容量を示すのに対し、太陽光発電システムは瞬間的に発電する電力容量のことを示すのです。言い換えれば、太陽光システムの瞬間的な性能の値と考えてもらうのがいいのかもしれません。

 

発電容量(kW)= 太陽光システムの性能

 

では発電量(kWh)との関係はどうなるのでしょうか。まず読み方ですが、「キロワットアワー」とも「キロワット時」とも読まれます。この単位は、発電容量(kW)に時間(h)を掛けた値であって、発電量の積分値(積み上げた値)にあたります。

どれだけ発電しどれだけ売電したのか計測するためには、発電量の積分値が必要となりますが、晴れた日でも雲がかかり瞬間的に発電量は減りますし、雨の日でも晴れ間が見えて発電を行う時間帯もあります。また、雲の厚みによる光の強弱も発電量に影響してきます。例えば、4.0kWの太陽光システムでは、晴れてれば4.0kW、雨だと0kWといった単純なものではなく、光の強弱により0〜4.0kWの範囲で常に変動していると理解してください。

 

発電量(kWh)= 1時間あたりの発電電力の総量

 

次に、自己消費量について解説します。収入を考える上で非常に大切な考え方の1つになります。

 

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