入院日数60・120日型医療保険を避け、2・3年型に加入すべき理由

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Monam / Pixabay

医療保険には、1入院あたり何日までを保障するといった限度日数が設定されており、多くは60日や120日と設定されています。近頃は、長期入院に対応するよう、三大疾病では入院日数無制限といったような医療保険も存在しますが、限度日数ははたして何日必要なのでしょうか。

保障日数が多いに越したことはありませんが、多ければ多いほど保険金が高いためどこにラインを引くのかがポイントとなります。

入院給付金における「1入院」の考え方

医療保険には、1入院あたりの限度日数があります。この「1入院」退院したらリセットされるわけではないので、注意が必要です。

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医療保険の入院日数は、退院日の翌日から180日以内に同じ病気やケガで再度入院したときには、1回の入院とみなされます。仮に60日型の医療保険に加入している場合、入院して20日後に退院し、同じ病気で100日後に再度入院すると、残り40日間のみが保障の対象となります。

よって、同じ病気で再度入院した場合、退院して180日が経過しないと保障の対象とならないため、繰り返し入院となるリスクが心配な場合には1入院の保障限度日数がなるべく長い医療保険を選択する必要があります。

※最初の入院に関連のない病気やケガで、退院後180日以内に再度入院した場合は、別の入院として扱われます

平均的な入院日数はどのくらいか?

<平均入院日数>
平成26年度の厚生労働省の患者調査によると、退院患者の平均在院日数は年々減少しており、病院が平均33.2日、一般診療所が平均17.4日、総数の平均が31.9日となっています。以下のグラフのとおり、医療技術の進歩により年々入院期間が短くなっていることがわかります。

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出所:厚生労働省 平成26年患者調査

<傷病別平均入院日数>
では、どのような病気の入院日数が多いのでしょうか。各傷病に対する全年齢の平均日数と、発病リスクの高い65歳、75歳以上の平均日数は以下のとおりです。

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平均入院日数は31.9日であり、病気別にみると、高血圧性疾患や脳血管疾患の日数が多く、ガンなどの悪性新生物は意外と少ないことがわかります。

このように統計データからみれば、1入院の限度日数は、60日あればほとんどの病気をカバーすることとなりますので、1入院に対する保障限度日数が60日型か120日型になっている商品が多いのです。このように、60日型か120日型の医療保険は、ほとんどの病気をカバーするのですが本当にこの商品で良いということにはなりません。

高額療養費制度を活用すると短期の負担額は限定的

月の医療費の支出は、高額療養費制度を活用すると、平均的なサラリーマン家庭の場合10万円弱であり、個室など贅沢をしなければ、病院での食費込みで月に15万円程度あれば足ります。仮に入院平均日数の31.9日入院したとしても、2ヶ月分の医療費20万円に加え、食事代の5万円を加えた25万円程度で足ります。
※高額療養費制度の詳細は別の記事で詳細を解説したいと思います。

この程度であれば、保険に頼るようなものでなく、日々の預貯金で対応すべきリスクの範囲です。

傷病手当金を活用しても中期の負担額は厳しめ

3ヶ月を超えると高額療養費制度により月の医療費の負担額は半分程度に減額しますが、病院での食費を踏まえると年間120万円程度の負担が必要です。会社を3ヶ月以上休むと給与の支払いが止まることがありますが、入院から1年半の期間は、傷病手当金(年収の2/3程度)が支給されます。

家計への負担は、決して軽いわけではありませんので、貯蓄に頼ることができない場合は保険に頼ることも選択肢の1つではあります。

2〜3年に渡る長期の負担は家計に甚大な影響

長期入院となると、障害年金の受給要件を満たす可能性が出てくるものの、中期と同様年間120万円程度の負担が必要です。入院後1年半を経過すると傷病手当金の支給がなくなりますので、完全に無収入となり家計に甚大な影響を及ぼします。

よって、長期入院は、預貯金で対応することが不可能なリスクであり、保険に頼る必要性が極めて高いものとなります。

短期の医療保険では支払額を回収することは困難

60日型の医療保険の場合、入院日額5,000円コースの生涯支払額は100万円程度になります。平均的な入院日数を30日とすると、受け取れる保険金の額は25万円程度となります。

入院給付金:5000円×30日=15万円
手術給付金:10万円(入院の場合)

よって、一生涯で退院してから180日間を開けた入院を4回以上しない限り、掛けた保険金は回収できないということとなります。

※若い年齢のうちに特定の条件で医療保険に加入すると実質0円とすることができる医療保険への加入方法があります。詳しくは以下の関連ページをご参照ください。

掛け捨てはもう古い、知らなきゃ損する実質0円の医療保険
医療保険は、掛け捨てるタイプのため損をする可能性も高いと諦めていませんか。契約年齢と支払期間と特約をうまく組み合わせることで、実質0円の支払額で終身保証を受けることができる方法をご紹介します。

まとめ

ここまでの説明で、短期入院の保障は経済力との相談、長期入院への備えは必須ということがおわかりいただけましたでしょうか。

この長期入院に対応した商品は、今後増えていく可能性があるものの、現在それほど多く存在するわけではありません。
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