収入保障保険が定期保険に比べて割安な理由

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一家の大黒柱など、いざという時のお守りのために「定期保険」という商品が存在しますが、近年では、定期保険に比べて割安感が目立つ「収入保障保険」に人気が集まっています。この収入保障保険は、定期保険から派生した商品なのですが、安いからにはデメリットはないのか、どのような仕組みで割安になるのか、詳しく解説します。

「定期保険」や「収入保障保険」という言葉に馴染みのない方は、まずは以下のページをご覧ください。

5分でわかる生命保険の基本
生命保険の設計は、日々の支払いは最小限、不測の事態に備え最小限の保険金、というポイントを押さえることが重要です。自分に合った「生命保険」を選んでいただくために、基本的なことをわかりやすく解説します。

定期保険と収入保障保険の違い

定期保険と収入保障保険はともにいざという時の保険であることに変わりはありませんが、この2つの商品の大きな違いは、保障金額の推移が異なることです。収入保障保険では保険金は毎月定額で支払われるのに対し、定期保険では定められた契約期間中の保障金は常に定額という違いがあります。子供の成長とともに、家族が必要な保障額は減少していきますので、定期保険では10年ごとの更新時に段階的に保障額を減らすのが一般的です。

定期保険では、10年の更新時に段階的に保障額を減らすとすると以下のような支払いイメージとなります。

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これに対し、収入保障保険は、保険金が毎月お給料(収入)のように支払われますので、保障額の推移は以下のような支払いイメージとなります。

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定期保険より収入保障保険が割安な理由

前項で2つの保険の保障額の推移についてご説明しましたが、保障額が大きいということは毎月支払う保険金額も多くなることと比例します。つまりは赤色やオレンジ色の面積に比例し、保障額も支払額も大きくなるということです。まずは2つの図を重ねてみます。

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収入保障保険に比べ、定期保険の赤色の部分が手厚く保障していますので、当然のことながら定期保険の方が割高になります。

また、定期保険の10年に1回の更新は基本的に自動更新となりますが、契約金額は10年ごとに倍々で増えていきます。若いうちは割安であっても歳を重ねるごとに割高となっていくため、10年ごとの契約の見直しは必須ですが、これを見送ると多額の保険金支払いの必要が生じます。

実際販売されている商品を比較

会社によって色々な特徴がありますが、ここではオリックス生命の商品を例に比較してみたいと思います。前提は、30歳男性が60歳まで加入し、定期保険においては10年の更新ごとに段階的に保障額を1/3ずつ圧縮したものとします。

<定期保険>ファインセーブ
月額 5,904円(30〜40歳)保障額3600万円
月額 6,720円(40〜50歳)保障額2400万円
月額 7,176円(50〜60歳)保障額1200万円
30年間の支払い総額 2,376,000円

<収入保障保険>キープ
月額 2,830円(30〜60歳)保障額毎月10万円(3600〜120万円)
30年間の支払い総額 1,018,800円

いかがでしょうか。先ほど保障額の面積に比例して支払金額が増えるとご説明しましたが、収入保障保険の方が割安に設定されていることが多いため、各社大体この程度の差が生まれる傾向にあります。定期保険では10年に一度の更新をし、支払い総額を抑えたとしても、収入保障保険より倍以上の金額を支払わなければなりません。

まとめ

定期保険の設計は、残された家族が困らないよう最適化し、支払いを最小化するということが重要であり、この2つの保険は貯蓄性のない「掛け捨てタイプ」の保険となりますので、支払い金額はできる限り最小化させることに越したことはありません。よって掛け捨てと割り切るのであれば、収入保障保険を選択する方が圧倒的に有利と考えて差し障りないものと考えます。

なお、最近の定期保険では、90歳までの保障期間、支払額は90歳まで一定という商品が存在します。90歳までに亡くなるか、もしくはそれに準じた状態になれば多額のバックを得られる商品ですが、健康に生きることを否定するかのようであり、また解約返戻金もないため支払続けいないといけません。終身保険と近い性格を持っていますので、違う機会にご紹介したいと思います。

同じジャンルの保険商品でも補償範囲や補償期間、クレジット払いが可能か等様々な特色があり、最適な保険設計をするためには、インターネットの知識をベースに、複数の保険商品を取り扱う会社に相談するのが最適な方法です。

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来店相談するまえに、「保険見直し本舗」のサービス内容を確認いただければその魅力を感じていただけるとおもいます。
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