掛け捨てはもう古い、知らなきゃ損する実質0円の医療保険

保険とか
Maklay62 / Pixabay

医療保険とは、病気や事故・怪我などを理由に治療を目的とした入院や手術に対し、給付金を受けることができる保険となります。加入時の年齢により支払額は違うものの、掛け捨てる形が基本となりますので、病気や怪我を全くしない場合そっくりそのまま損してしまうタイプの保険となります。

この医療保険、契約年齢と支払期間と特約を工夫することによって、実質0円の支払額で保証を受けることができますが、このことはあまり知られていません。具体的な組み方について解説したいと思います。

医療保険の仕組み

医療保険は、「入院給付金」と「手術給付金」の2つで構成されています。この2つの給付金は、病気や事故・怪我などを理由に治療を目的とした入院や手術に対して支払われるものですが、これに、三大疾病では手厚い保証を受ける特約や、ガンが判明したその時にお見舞い金を受け取る一時金特約をつけることにより、様々な商品が存在しています。詳細を知りたい方は、「5分でわかる医療保険の基本」のページをご覧ください。

5分でわかる医療保険の基本
医療保険の構成は非常にシンプルであり、入院給付金と手術給付金という2つの保証を柱に、様々な特約を乗せることで商品が構成されています。医療保険選びをする前に押さえておくべきポイントをまとめました。

若いうちに加入する方が得する理由

掛け捨てタイプの保険である医療保険は、大手生保を中心に10年ごとに支払金額を更新するタイプと、店頭やネット販売を中心に契約時から同じ値段を支払い続けるタイプがありますが、契約時から同じ値段を払い続けるタイプの方が割安ですので、人気が高いオリックス生命の「新キュア」で検証します。共通事項として、生涯払い、入院給付日額5,000円、先進医療特約以外の特約には加入せず、男性の平均寿命を少し下回る80歳まで支払い続けるものとします。(2016年8月時点)

<0歳男性の場合>
月の支払い総額:1,032円
生涯支払い総額:990,720円(1,032円×12ヶ月×80年)

<20歳男性の場合>
月の支払い総額:1,222円
生涯支払い総額:879,840円(1,222円×12ヶ月×60年)

<50歳男性の場合>
月の支払い総額:3,172円
生涯支払い総額:1,141,920円(3,172円×12ヶ月×30年)

生涯支払い総額は、成人まで少しずつ減っていき、そこから徐々に上がっていきますがそれ程大きな差ではありません。つまり、何歳で契約しても生涯支払う総額は同じであるため、少しでも保証期間を長くすることや、大きな病気をするとこの条件では加入することができなくなることを踏まえると、医療保険に入るのであれば早めに越したことはないと思います。

オリックス生命のシミュレーションはこちらから

 

このような普通の加入方法ですと、何歳で契約しても、タイトルで謳っている実質0円とは程遠い内容となります。実質0円にするには、支払い期間を短くすることと、特定の特約を付けることがポイントとなります。

支払い期間について

保険会社は加入者から預かったお金を国債などで運用することで利益をあげ、加入者の支払い金額を少しでも抑える努力をしていますが、運用する側(保険会社)で考えると、20歳から60年間均等に払ってもらうより、20歳から10年間で60年分を払ってもらったほうが、長期間運用し運用益をあげることができます。よって、支払い済みまでの期間が短ければ短いほど、生涯支払う総額は安くなります。

お祝い金特約について

お祝い金特約とは、「生きているお祝いにお金がもらえる特約」であり、生存祝い金は多くが2年ごと、3年ごと、5年ごとで受け取れるよう設定できます。このお祝い金特約は、特約を付ければ絶対に儲かるという単純なものではありませんが、子供のうちに契約すれば、長期間メリットを受けることは想像いただけると思います。

医療保険が実質0円のカラクリ

ここまでの説明を一旦おさらいしますと、

・生涯総支払額は加入年齢によらずほぼ一定
・よって若く入れば入るほど保証期間は長い
・保険会社への支払は前倒しで支払ったほうが有利であり
・お祝い金特約も子供のうちに契約すれば数多くもらえる

ということですので、これらの条件をできるだけ満たせば割安な消費にたどり着くということになります。

では、これらの条件を組み合わせることができるメッットライフ生命の「新終身医療保険」で検証します。前提条件として、払込期間を15年、5年間健康であれば5万円が支払われるお祝い金特約と先進医療特約に加入、保証期間は一生涯、入院給付日額5,000円という商品を選択します。(2016年3月時点)

<0歳男性の場合>
月の支払い総額:4,638円(年55,660円)
生涯支払い総額:834,900円(年55,660円×15年)+1万円程度(先進医療特約更新分)
お祝金受取総額:800,000円(連続10日以上の入院をしていない場合に限る)

80歳まで全く保険を使わない可能性は低く、どこかのタイミングで入院する可能性は高いですが、連続10日以内の入院であればお祝い金の支払条件に抵触しません。よって、一生涯、10日未満の入院しかしない場合は、80年間で80万円のお祝い金を受け取るほか、手術給付金や入院給付金を受け取ることができます。

他方、連続10日以上の入院をしたとしても、手術給付金(数万円)に加え、入院給付金(5万円以上)を受け取ることができるため、この場合においても掛け金以上の保険金を得ることができ、絶対に損をしない商品となります。

この商品は、若ければ若いほどメリットが大きく、生まれたばかりであれば実質0円程度での医療保険の加入が可能です。学資保険のように確実に資産を増やすことも重要ですが、子供への将来のプレゼントとして、十分に魅力ある商品ではないでしょうか。

 

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